BRAZIL COFFEE
Tomio Fukuda DOT
オーナーのトミオフクダさんとコーヒーツリー
木の上で乾燥しているコーヒーチェリー
Tomio Fukuda DOT
Fazenda Baú (バウー農園) は、ミナスジェライス州/セラード地区/パトスデミナス付近標高約1,100m、ブラジルでも標高の高い場所に位置します。この地域はセラードの中でも特に雨期と乾季がはっきりとしており、最もコーヒー栽培に適した気候となっています。この恵まれた気候を利用し誕生したのが「Mundo Novo Dried On Tree」です。
名前の通り、樹上にて完全乾燥するまで残したコーヒーの実だけを収穫することがコンセプトです。コーヒーの実は樹上にて摘み取られる間際までたっぷりと栄養を吸収し、甘味を保持したままの状態で熟成されます。樹上にて完全乾燥されることで、通常の天日乾燥を必要とせず、収穫後は直接ドライチェリーの状態で木製貯蔵庫(トゥーリャ)に保管されます。樹上で乾燥し増された甘味は、貯蔵庫でドライチェリーのまま寝かせることで熟成されます。
この方法では、コーヒーの実に多くの栄養分が集められるので、木に大きな負担がかかり、収穫したあとの木は2年間十分な収穫ができません。バウー農園では3年サイクルで、毎年区画を替えながらDOTを作っていますが、まさにスペシャルティコーヒーに値する非常に贅沢な作り方といえます。
また、オーナーのフクダトミオ氏は、従業員育成に大変熱心に取組んでいます。勤勉な者しか雇用せず、また、絶対にゴミを出さないなど綺麗な農園作りにも心がけています。オーナー自らが常に農園に足を運び、木の状態を把握し、メンテナンス・管理を行っています。生産量を増やすことだけを考えるのではなく、品質を重視し安定した味作りを心がけています。フクダトミオ氏が丹精込めて作り上げたブラジル本来の味を忘れさせることのない甘味たっぷりで風味豊かな「Mundo Novo Dried On Tree」を是非ともご堪能下さい。